天文学者の夫がアレすぎてしんどい。らしい

天文学者の夫がアレすぎてしんどい。らしい

「天文学者の夫がアレすぎてしんどい。」という、なんだかすごいタイトルの本の情報が流れてきました。アレって何だろうとひとしきり想像して、試し読みサイトで試し読みもしてみて、思い切って買ってみました。面白かったのでちょっと感想など書いてみたいと思います。

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表紙をよく見てみましょう

そもそも表紙の画像をご覧ください。

夜空の下を自転車に乗って爽やかに走るメガネの男性・・・おそらくこの人が「アレすぎる天文学者」ですね。天文学者らしく、背景の空にはたくさんの星が浮かんでいます。それはいいのですが、自転車のかごの中にあるものは・・・

  1. サックス
  2. ハンドソープ
  3. 菊(かな?)

そして夜空に浮かぶ謎の六角形のキャラクター・・・。

一体この本の中ではどういうワールドが繰り広げられているのでしょう。

読んでみました・・・が

読んでみました。

面白かったんですが、ネタバレをすると良くないので、この面白さをどう伝えたらいいでしょうね(汗)。

そもそも作者の夫・まきやっこ氏は「天文学者」などという職業に就いている方ですから、相当優秀なのは間違いないでしょう。その人の日常生活における変人っぷりがたくさん披露されています。

例えばですね、ハンドソープを本来と違う用途で使ってしまって、とある害が発生!しかし当のまきやっこ氏はそれに無頓着!とか・・・。

あるいは、あろうことか菊の花を間違った用途に用いてしまってドン引きされるも、そこから学習したのか別の機会には汚名返上!かと思いきや、あきれた二段落ちが!とかですね。

まあそんな感じの「変人エピソード」が次から次へと出てきます。「靴下やパンツの全てが××」というエピソードまで出てきて「このまんが家さん、よくこの人と結婚する気になったなぁ」と若干辟易してきた頃に、結婚するきっかけが紹介されます。「なるほどなあ」とぐうの音も出なくなること、請け合いです。

個人的ツボ

実は私は大学院までは宇宙物理学を専攻していましたので、いま「天文学者」をやってる友人・先輩・後輩が結構います。ですので上記のような変人エピソードには、半分は驚きつつも、もう半分は「まあそういうこともあるよね」と納得してしまう部分もありました。

作品中に、夫を評して「人生の経験値を全て勉強(研究)に使ってしまった」と表現している箇所が2箇所ほどありましたが、「そういうことだったのか!」と妙に納得したりもしました。何しろ広大な宇宙を小さな人間が研究しようというわけですから、人生全体を研究に注ぎ込まないと無理・・・と言われればそんな気もします。学者をやってる友人達の顔を思い出しながら、尊敬の念を新たにした次第です。

もし続編があるなら、仕事の様子を密着取材してまとめてもらえると面白そうだなとも思いました。

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