続・虫めがねのむこう側のお話

続・虫めがねのむこう側のお話

前回の記事で、虫めがね(凸レンズ)を持った手をよく伸ばし、遠くのものを見ると、逆さまに見えるということを紹介しましたね。

最後にクイズを出しましたが、皆さん、試してみられました?虫めがねを通して見たときに、ちゃんと「カガクのじかん」に見えるのはどれか、という問題でしたが・・・。

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クイズの答え

答えは、3番でした!

さてこれはどうしてでしょう。理科の時間に学ぶ図をもとにして考えてみましょう。虫めがねを通った光は、図1のように曲がって逆さまの像になるのでしたね。

ですから、机の上に鉛筆を立てて虫めがねで見てみると、確かに上下がひっくり返って見えます。なるほど、虫めがねには「上下をひっくり返す」という性質があるのかな?という気がしますが・・・。

ではここで、鉛筆を右向きに倒して虫めがねで見てみるとどうでしょう。おうちに虫めがねのある人はぜひ試してみてほしいのですが、なんと、左向きに見えるんですよ。なぜでしょうか?

上下だけでなく左右もひっくり返る!

これは、次のように考えると納得できると思います。図1にリスの視線を書き込んでみましょう。

次の図2のように見ていると考えれば、上向きの鉛筆が下向きになると言えます。

しかし、次の図3のように見ていると考えると、右向きの鉛筆が左向きになるということが分かるでしょう。

つまり、虫めがねは、「上下をひっくり返す」だけでなく「左右もひっくり返す」のです。次の記事でもう少し詳しく説明しますので、待っててくださいね。おうちに虫めがねのある人は、ぜひいろいろ遊んでみてください!

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虫めがねシリーズへのリンク

【1】虫めがね実験の紹介|【2】実際にやってみた|【3】まとめ

出典

この記事はちゅーピー子ども新聞 2010年4月号(4月1日発行)10面に掲載した記事を加筆修正したものです。

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