虹色なのに虹とは違う!?のお話

虹色なのに虹とは違う!?のお話

1年で一番寒い時期ですね。きっとお風呂で過ごす時間が長くなっていることでしょうね。セッケンやシャンプーでシャボン玉を作って遊んだことはありませんか?

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シャボン玉は虹色、でも「虹」とは違う!!

シャボン玉は虹のような色をしていますよね。なぜでしょうね。今回はそのヒミツに迫ってみましょう。実は「虹のお話」で以前紹介した、虹のでき方とは違うのです。

私たちが見ている光は波のような性質を持っています。色によって波の長さが違っています。赤い色は長い波で、青い色は短い波です。

うすいまくで光が反射すると・・・?

光がシャボン玉のようなうすいまくに当たると、まくの表側で反射する光と、まくの中まで入っていって裏側の面で反射する光に分かれます(そのまま素通りする光ももちろんあります)。このとき、まくが厚いと長い波が強く反射され、まくがうすいと短い波が強く反射されます。

さて、シャボン玉に太陽や蛍光灯などの光があたったらどうなるか考えてみましょう。太陽などの光には様々な色の光が(つまり様々な長さの波が)混ざっています。

ということは、シャボン玉のまくが厚いところでは長い波(赤色)が、うすいところでは短い波(青色)が重なり合うことになります。こういうわけで、シャボン玉は様々な色に見えるわけですね。

虹色なのに、虹とは違うでき方なんて面白いですね。自然界には、シャボン玉と同じ理由で色が付いているものが結構あるようですよ。貝がらや真珠の色、お皿やメガネについた油の色など・・・。身の回りを観察して、いろいろ想像してみると楽しいですね。

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参考

  • 「パール」展(2005年 国立科学博物館)

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ちゅーピー子ども新聞2009年2月号(2月1日発行)10面に掲載した記事を加筆修正したものです。

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