落っこちていくシャボン玉のお話

落っこちていくシャボン玉のお話

「シャボン玉飛んだ、屋根まで飛んだ・・・」という歌がありますね。確かにシャボン玉を吹くと、風に乗って高く上がっていきますが、風の具合によって結構あちこちに乱れ飛んでしまいますよね。風がなかったらどうなるのでしょう。

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やってみましょう

疑問に思ったらやってみましょう。風のないところは、やはり家の中がいいですね。年末年始は寒いですしね。シャボン玉の液が床についても構わない場所、例えばお風呂の中などで試してみましょう。どうなるでしょう。試してみると、たぶんゆっくりと下に落っこちていくと思います。シャボン玉は薄い膜ですが、そうは言っても重さがありますからね。いくら軽くても、だんだん落ちていくのは当然である気がしますね。

こんなことをすると?

では次に、ちょっと頭の体操をしてみましょう。2つのコップ(背の高いものがよいです)を準備して、片方は氷水でよく冷やし、もう一方は熱湯でよく温めておきます。氷水と熱湯を捨ててコップを立てて、その中にシャボン玉を落としてみましょう。そんなにうまく狙えない場合は、シャボン玉を吹いて、落ちていく先にコップを持っていくといいでしょう。さて、どちらのコップのシャボン玉が先に落ちていくでしょうか?これ、けっこう面白いので、ぜひ試してみてくださいね。

 

私が試してみたところでは、温かいコップに入ったシャボン玉の方が素早く落ちていって、冷たいコップに入ったシャボン玉はゆっくり落ちていくようでした。遠慮無く表現すると、温かいコップの方は「吸い込まれていく」ような感じすらしました。

「えっ逆じゃないの」と思う方もいるかもしれませんね。でも・・・理科の天気の単元で習うと思いますが、「暖かい空気は浮かび、冷たい空気は沈む」のが原則ですよね。「冷たいコップに入ったシャボン玉」は、コップの中では「まわりよりも暖かい空気」となりますから、沈みにくくなるんですね。逆に「暖かいコップに入ったシャボン玉」は、コップの中では「まわりよりも冷たい空気」になりますから、どんどん沈んでいくのでしょうね。この実験、簡単にできて面白いので、ぜひ試してみてくださいね。

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シャボン玉シリーズへのリンク

【1】落っこちる|【2】落っこちない|【3】まいあがる

出典

この記事はちゅーピー子ども新聞 75号(2012年12月16日発行)7面に掲載した記事を加筆修正したものです。

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