前回記事の最後にクイズを出しましたが、皆さんやってみましたか?長いろうそくと短いろうそくに火をつけ、コップでふたをすると、どちらが早く消えるか・・・という問題でしたね。
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先に消えたのは・・・
では実験結果を見てみましょう。コチラの動画をどうぞ。
何度かやってみましたが、必ず長い方が先に消えるようです。よって、クイズの答えは「長い方」としましょう!
なぜでしょう?
さて、どうして長いろうそくの方が先に消えるのでしょう。
小学校で習うと思いますが、ろうそくが燃えるには酸素が必要で、ろうそくが燃えると酸素が消費され、二酸化炭素が発生します。そうすると火は消えてしまいますよね。
ここで前回のお話をおさらいしますと、
- 二酸化炭素は空気より重いので、下に降りやすい
- でも暖まるとどんな気体も上に行く
ということでした。二酸化炭素がどちら向きに動くかがカギですね。
といったようなことを考えると、今回、長いろうそくの方が先に消えたことの原因は、以下のように想像できます。
- ろうそくが燃えて、酸素が減って二酸化炭素が発生する。
- 二酸化炭素は火で暖まっているので、コップの上の方に行く。
- 上の方に温かい二酸化炭素がたまるので、酸素は下の方に追いやられる。すると長いろうそくの周りの酸素がなくなるので、火が消える。
実際にこうなっているかどうかは、別の実験をしてみて確かめなければならないでしょうね。どうしたらいいでしょうね?(以下の「参考」のところに一つ紹介してあります)
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出典
この記事はちゅーピー子ども新聞 2010年2月号(2月1日発行)10面に掲載した記事を加筆修正したものです。
参考
- 愛知教育大リポジトリより「理科実験教材の科学性」:「二酸化炭素がコップの上にたまっている」ことを、BTB試験紙で実際に確かめる実験を提案されています。
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