一円玉と磁石のお話

一円玉と磁石のお話

磁石を使った面白い遊びをご紹介します。強い磁石を使った方が面白い結果になりますので、ホームセンターやネットショップなどで「ネオジム磁石」というものを手に入れるところから始めましょう。円柱状、もしくは球状のものが多いような印象です。

google:ネオジム磁石

ペースメーカーなどの機器は磁石で誤動作するおそれがありますので、磁石を近づけてはいけませんよ。

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遊んでみましょう!

一円玉と磁石を用意したところからスタートです。まず机に置いた一円玉に磁石をそっと近づけてみると、どうなるでしょう。これはほとんどの人は試したことがありますよね。一円玉は「アルミニウム」という磁石に付かない金属でできていますので、磁石を近づけても特に動かないと思います。

では次に、一円玉を机の上に立ててみましょう。ちょっとバランス感覚が必要です。うまく立ったら、その一円玉に向けて磁石を素早く近づけてみましょう。ただし風が起こると風のせいで倒れてしまいますので、ほどほどのスピードで。さあ、どうなると思いますか?結果を想像した後で試してみると面白いんですが・・・3択のクイズにしてみましょうか。

  1. アルミニウムは磁石にくっつかないので、特に何も起こらない。
  2. 磁石にくっつく。
  3. 磁石と反発する。

ぜひ読者の皆さん一人一人にやってみていただきたいのですが、結果を発表します。私が試してみたところでは・・・「3.反発する」でした!次の写真は、実験の様子を撮影した動画からコマを抜き出したものです。プラスチックのパイプの先端にボール状のネオジム磁石をくっつけて、一円玉に向けて素早く近づけています。ただし一円玉に触れてはいけないので、一円玉の立っている位置を振り抜いてしまわないように注意しています。

ごらんの通り、近づけた磁石から逃げるように一円玉が倒れてしまいました。もちろん風の力でないことを確認するために、同じぐらいの速さで単なる棒を近づけてみて、一円玉が倒れないことは確認してあります。

動画では次のようになります。

ちなみに磁石をゆっくり近づけると、倒れないんです。その様子も動画に撮りました。

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理由は次の記事で!

なぜこうなるのでしょうか?ふつう中学校で習う「電磁誘導」という現象が関係しています。次の記事「一円玉はなぜ逃げるのお話」で種明かしをしますので、よかったら理由を考えてみてくださいね。理由を考えてみると、「じゃあ磁石を★★したら●●になるのかな?」などという新しい疑問も湧いてきますよ。

出典

この記事はちゅーピー子ども新聞95号(2013年10月20日発行)7面に掲載した記事を加筆修正したものです。

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