空を見上げたとき、虹ができているととても嬉しくなりますね。虹は、太陽の光が水滴に当たることによってできます。でも、太陽の光って白っぽいですよね。なぜ虹のような色が出るのでしょうか。
虹のできかた
虹のできかたについては、だいぶ前に「虹のお話」という記事で簡単にご紹介しました。
もう一度簡単におさらいしますと、次のようなことでした。
太陽の光は白いように見えますが、実は「赤い光」「緑の光」「オレンジ色の光」「黄色の光」「青い光」などが混ざっています。いろいろな色の光が混ざると、白っぽく見えるのです。有名なのは「光の三原色」の実験で、赤・緑・青の光が重なると白くなる、というものです。
光が水滴に当たると屈折するわけですが、色によって曲がり方が違います。赤い光より緑の光、緑の光より青い光の方がよく曲がるので、次の図のように白い光がさまざまな色に分かれるのです。空に水滴がたくさん浮かんでいると、1つ1つの水滴から出る異なる色の光が目に届いて、虹が見えるのです。
ちなみに水滴は「虹みたいな半円状」に空に浮かんでいるわけではなく、空一面に浮かんでいます。それなのになぜあんな半円状に見えるのかというと・・・。ということもいつかは記事にしたいのですが、なかなか絵を描くのが難しくて、実現できていないんですよ・・・。
虹の赤ちゃん
そんなに都合よく空に水滴が浮かんでいるとは限らないので、なかなか虹を見ることはできませんよね。でも、水滴のかわりにガラスでもいいのです。特に「サンキャッチャー」と呼ばれるガラス細工を窓際にぶら下げておくと、そこに太陽の光が当たったときに色が分かれて、部屋の中にたくさん小さな虹ができたりします。
筆者のおうちで試してみたところ、壁にたくさんの小さな虹ができて、ゆらゆらゆれていましたよ。まるで虹の赤ちゃんのようでした。
写真の撮り方によって、いろんな色合いに写って面白かったですよ。記事をお読みの皆さんも、よかったら試してみられては。
後日、動画を撮影してみました。こんな風に壁に虹の赤ちゃんが多数。
出典
この記事はちゅーピー子ども新聞 57号(2012年3月18日発行)7面に掲載した記事を加筆修正したものです。
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