シャボン玉を題材にして2つのお話を掲載したところ、いつもコメントを寄せてくださっているサナダさんがご自分で実験をされて、その動画を送ってくださいました。とても面白いので、ここでご紹介します。もちろんサナダさんご本人にはお許しをいただいています。
寒いところでシャボン玉をふくと
「落っこちていくシャボン玉」で、シャボン玉を冷たいコップに入れるとゆっくり落ちる・・・ということをご紹介しました。シャボン玉が周囲より暖かいと、「暖かい空気は浮かぶ」という原則*1によって、落ちるスピードがゆるむわけです。
では、もっと極端に寒いところでシャボン玉をふくと、もしかしてシャボン玉が落ちない、あるいは浮かび上がっていく・・・なんてことがあるのではないでしょうか?
と思っていたら、サナダさんから「試してみましたよ」と動画が送られてきました。こちらをご覧ください!冒頭に温度計が映っていますが、寒いですね・・・。
サナダさんの考えによると、最初のひとふきはシャボン液の量が多いので下に落ちてしまうが、その後は「息が暖かく、外がすごく寒い」ためにシャボン玉が浮かんでいくのだろう・・・とのことです。また、ある程度上がると落ちてきますよね。これはおそらく「シャボン玉が冷えてきて周囲と同じぐらいの温度になったからではないか」とのことです。いや~興味深いですね。
二酸化炭素にシャボン玉をふくと
「落っこちないシャボン玉」では、ドライアイスを利用して二酸化炭素をコップにため、そこにシャボン玉を吹き込むと落ちていかない・・・ということをご紹介しました。これも要するに「シャボン玉の中身の方が二酸化炭素より軽い」ことを利用しているわけですね。
そうしますとサナダさんより「ドライアイスはちょっと高価だし、冷たすぎて危ないので、炭酸水を使ってみてはどうでしょう」というご提案をいただきました。「いいですね~」などと言っているうちにまたしても「試してみましたよ」と動画が・・・。いやはや、素早い行動力に感服です。こちらをご覧ください。
確かに!シャボン玉がポヨポヨ浮いています!これは面白い。袋に触れないようにシャボン玉をふくのが難しそうですが、なかなかいいですね。
身の回りにいろいろありますね
以上、2つの実験をお知らせしました。実験のご報告をくださったサナダさんに感謝いたします。
いま科学技術がすごく進歩して、いろいろなものが「理由はよくわからんが便利に動く」ような状態になっていますよね。でもこんな面白い現象は身近なところに相変わらず転がっていて、観察したり考えたりしてみると意外な発見があるものだなあと・・・あらためて思いました。
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*1:暖かい空気の方が密度が小さいので、浮力によって浮かびます。このあたりの事情はまだ記事にしたことがありませんね、そういえば。