山とか神社に行くと松ぼっくりがよく落ちているような気がしますが、皆さんが住んでいるあたりではどうですか?マツの木が1本でもあれば、近くのどこかに落ちていると思いますので探してみてください。季節によらず落ちているみたいです。
拾ってきた松ぼっくりは、開いている場合と閉じている場合があると思います。今回ご紹介するのは、「開いている松ぼっくりを閉じさせる」「閉じている松ぼっくりを開かせる」という遊びです。とっても簡単で、しかも面白いんですよ。
閉じさせる
では、開いている松ぼっくりを閉じさせましょう。準備するものは、開いた松ぼっくりと、水です。エッそれだけ・・・はい、これだけです。そして松ぼっくりを水に入れましょう。
あとは待つだけです。1時間もつけておけば、すっかり閉じてしまいますよ。次のようになりました。
動画だとこんな感じです。14秒に縮めています。
開かせる
では逆に、閉じた松ぼっくりを開かせるには?これも簡単です。その辺に置いておいて、しみこんだ水が蒸発していくのを待てばいいんですよ。こちらは少々時間がかかると思います。私が試したところでは2日ぐらいはかかりました。
動画だとこうなります。50秒に縮めています。
おまけ
松ぼっくりには、この遊びでも分かるように「雨の日は閉じて、晴れて乾いた日には開く」という性質があります。松ぼっくりの開いたすきまは、もともと松の種が入っていたところです。松の種はうすい羽根のような形をしていて、風に乗って遠くまで飛んでいき、そこで新しい木として成長していきます。せっかく種が飛び立っても、雨の日だったら遠くまで行けませんよね。ですからこの「雨→閉じる、晴れ→開く」というのは、松が新しい木を作っていくのにふさわしい性質だと言えますね。
今回ご紹介した遊びを応用すれば、こんな風にペットボトルの中に松ぼっくりを閉じ込めることもできますよ。面白いのでぜひやってみてくださいね。
ちなみにこの実験は私が発見したものではなく、確か「全国科学教育ボランティア研究大会」というところで教えていただいたものだったと思います。最初に思いついた方はすごいですね。
出典
この記事はちゅーピー子ども新聞99号(2013年12月15日発行)7面に掲載した記事を加筆修正したものです。
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