勉強の進め方~気象予報士シリーズ

勉強の進め方~気象予報士シリーズ

前回記事「気象予報士の勉強を始めたきっかけ」で「気象予報士の勉強を教えてください」と来てくれた元塾生の子(仮にHさんとしておきましょう)と「いや~僕も今から勉強しようと思っていたんだよ」などとひとしきり盛り上がり、一緒に勉強して受験しよう!ということになりました。その勉強会の様子をご紹介します。

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計画=読む本+期限+勉強会の頻度

2人とも気象については初心者と言ってもいい状況でしたが、「やさしいお天気本」が当時はあまりなかったような気がします。それで、あちこちのサイトなどを参照しておりますと、結局は「一般気象学」という本を読み解かないといけないらしいということが分かりました。

とりあえずこの本を購入して開いてみると、oh…これは難しい…でもまあこれを読まないといけないので、計画を立てよう!というわけで、次のように考えました。

  • この本のページ数は約300ページだ。
  • 次の受験機会は8月なので、あと8ヶ月ある。
  • いくら何でも後半3ヶ月は問題演習に充てないといけないだろう。とすると、本を読む期間は5ヶ月だ。
  • 勉強会は2週間に1回開きたい。ということは最大で10回の勉強会ができる。
  • 以上より、1回の勉強会につき300÷10=30ページずつ読破していけばOK。ページ数的にもそんなに無理はなさそうだと思いました。

こんな風にして、とりあえず計画は立ちました。あとはその通り実行するだけです。本の目次のところに受験日のメモが残っています。

勉強会の進め方

回ごとに当番を決めて、相手に「今日の範囲の内容」を説明するというルールで読み進めていきました。自分が大学院生のときに、集団で教科書を読み進めていく際に採用されていた方法です。

この方法は、自分の当番の回になると分かりますが、「なんか本に書いてある通りのことをしゃべってるなあ、これでいいのかな」という違和感を覚えやすいです。しかし、仮に「本に書いてあることとほぼ同じ文字列」が口から出てきたとしても、それが自分で考えた結果の文字列ならば、実際には自分の理解度は上がっているんだと思います。単に音読するだけだとダメだと思います。

また、聞く当番の人も、単に聞くだけじゃなくて予習をしてきていれば、「予習のときにここの意味が分からなかったので、一緒に考えてください」とかいう風に発言が出来るので、お互いにとって大変有益となります。

今回は、2人とも「気象については素人」という状態だったので、このぐらい平等なスタンスで勉強会をしたのがちょうど良かったと思います。もちろん、物理に関しては私の方がだいぶ得意だったので、どうしても「教える人・教わる人」という側面も出てきてしまうのではありますが・・・。

当時、「いつまでにどこまで読む」というチェックをしていたのですが、きちんと計画通りに進んだらしきメモ書きが残っています(なぜか母の日に関するメモまで・・・なぜだろう・・・)。

次は問題演習

計画通りに「一般気象学」を読み終え、まあ何となく分かったような気がしたところで、問題演習に入りました。試験は「1次:学科試験」と「2次:実技試験」に分かれています。

1次試験は、「一般気象学」で学んだような気象学全般と、法律に関する知識で主に構成されています。2次試験の「実技」というのは、よく誤解されるのですが、天気予報の番組みたいに天気図の前で「南の海上から湿った空気が前線に流れ込み・・・」とかいうことをするのではなく、各種天気図を見ながら、ある地点の天気がどう変わっていくか・・・などといったことを予想していく問題が出ます。記述で答える問題です。

1次に合格すれば、その資格を1年間保持できるので、やはりまずは1次に集中して勉強を!となります。

問題演習には、基本的には、過去問集や予想問題集を使います。可能ならば本屋さんで立ち読みをして、解説が自分にとって分かりやすいかどうかを感じた上で購入するといいでしょうね。近くの本屋さんにない場合は、立ち読みナシでamazonなどを頼ることになると思いますが。どの本がお勧めということは特にないのですが、最初は分野別になっている方が頭が整理されると思いますので、例えばこれなどからスタートしてはどうかと思います。

で、問題演習をする際に気をつけたのは「一度勉強したことを忘れないための工夫をする」ということです。これは一般的な試験には普遍的に当てはまることだと思うのですが、要するに試験って出題範囲が決まっているので、「出る範囲の内容を忘れてしまう」というのが一番無駄なんですよね。だから、問題演習をしながら間違えたところは「問題」「解答」「解説」を1ページにまとめて、ちょっと時間があるときにそのページを眺めたりしていました。それでだいぶ「勉強したことを忘れない」ということができたと思います。

ちなみに、「解答と解説だけがビッシリ記入されたノート」というのはあまり意味がないと思います。後から見直したときに、目に入る情報量が多すぎますし、問題がなければ「なぜそんな解答をしようとしているのか」が理解できないためです。なので、面倒でも「問題」も含めて1ページにまとめる(1ページに2問以上まとめない)ということをした方がいいと思います。

ま、そんなこんなであっという間に試験が近づいてきました。1次試験が合格点を越えそうな手応えが出てきたのが試験の1ヶ月前ぐらいなので、2次への対策が非常に疎かとなってしまいましたが、まずは1次だけでもいいや!と思いつつ試験日を迎えることとなります。その前にちょっと勉強方法を深掘りします。

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気象予報士シリーズへのリンク

【1】勉強を始めたきっかけ|【2】勉強の進め方|【3】特に大切!復習

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