気象予報士の勉強を始めたきっかけ

気象予報士の勉強を始めたきっかけ

私の名刺には「気象予報士」ということが書かれてあります。名刺交換の折によく聞かれるのが、「どうして気象予報士になろうと思ったんですか?」ということなんですね。ブログのアドレスも載せているのですが、こちらにはあまり反応がありません(トホホ)。ですので、「気象予報士」という資格に何となく興味がある方が多いのかな・・・といつも思っています。

そこで、このたびの「身につく 気象の原理」の発刊を記念しまして、私が気象予報士の勉強を始めたきっかけなどについてちょっと記してみたいと思います。

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そもそも気象に興味があったのか

世の中には「気象少年」と自称・他称されるような方もおられます。例えばこのエッセイ「気象少年の思い出」は、東京大学の先生が少年時代を振り返って書かれたものですが、曰く「天気のいろいろな本をむさぼるように読んだ」「ラジオの気象通報を聞きながら天気図を描きたいと思い、独習した」「台風が発生するといよいよ興味は急騰し、欠かさず情報を取得し、新聞のスクラップも作っていった」など・・・。皆さんもぜひご一読ください。

そういう人に比べて自分は?と考えますと、特にそうでもないですね(笑)。

ただまあ、一つ思い出すことがあります。小学校への入学祝いに、様々な分野が網羅された図鑑「原色学習ワイド図鑑(学習研究社)」をプレゼントしていただいたのですが・・・。ちなみにこれは全20巻でして、以下のような構成になっています。ヤフーオークションに出ていますね。

  1. 昆虫I
  2. 昆虫II・クモ
  3. 動物
  4. 魚・貝
  5. 水の生物
  6. 野草
  7. 花・作物
  8. 樹木・果実
  9. 海藻・菌類
  10. 天体・気象
  11. 岩石・好物
  12. 人体・保健
  13. 理科実験
  14. 日本の地理
  15. 世界の地理
  16. 日本/世界の歴史I
  17. 日本/世界の歴史II
  18. 産業・社会
  19. 交通・通信

これだけ幅広く学ぶことができる図鑑なのですが、私の場合は「天体・気象」と「理科実験」の2冊だけを異様に読み込んで、他はあまり開かなかったような記憶があります。それでも昆虫や菌類あたりは開いていたと思うんですが、15巻以降はとんと。

あまりに読み込みすぎて、「天体・気象」は表紙が取れてしまったと記憶しています(たぶんボロになりすぎたので捨てたような気が・・・)。「理科実験」は奇跡的に残っていたので写真を掲載します。

中を開いてみると、焼きそばの麺らしきものが・・・(お見苦しいものをすみません)。明らかに、土曜の午後とかに昼ごはんを食べながら読んだものと思われます。

まあそんなわけで、気象に興味を感じていたのは間違いないと思います。その後、宇宙物理を専攻し、理科を教える仕事をしていて、このたび気象の本を書いたというのは、ある意味「三つ子の魂百まで」的なことなのかもしれません。

気象予報士の勉強を始めようと思ったのは

とは言っても、大学で専門的に気象学を学んだわけでもなく、日頃は高校生に物理などを教えていたわけなんですが、ある日中学生に「天気」の分野の質問を受けたんですね。

それで改めて頭の中の知識を振り返ってみると、知識があるのかないのかよく分からない・・・。

「前線」→はぁ、冷たい空気がこう押してきて。

「低気圧が西から東へ」→はぁ、まあ天気は西から変わると言いますし。

「空気が上昇して雲ができる」→あっそれわかります!断熱膨張で(ペラペラ(←物理でお馴染みの概念なのでここだけ饒舌)。

何とかその場は乗り切ったのですが、大いに冷や汗をかきました。

で、これはいかん、勉強し直した方がいいと思ったんですね。ちょうどその頃、「気象予報士」という難しい資格があると聞いていたので、どうせならこれを目指してみるか?(←発想の飛躍)と思い立ちました。

さらにたまたまここに追い風。高校生の頃に勉強を教えていた子が大学生になって、なぜかたまたま気象予報士の資格に興味を持って「どうやって勉強したらいいですかねぇ」と相談に来てくれたのです。これ幸い!!僕もよく分からないから一緒に勉強しよう!と誘って、8ヶ月後の試験をとりあえず目指すことにして(←無謀)勉強会をスタートさせたのでした。

どんな風に勉強していったかという話は続きで書いていきます。

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気象予報士シリーズへのリンク

【1】勉強を始めたきっかけ|【2】勉強の進め方|【3】特に大切!復習

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