空の向こうのお話

空の向こうのお話

エベレストの山頂や国際宇宙ステーションなどは、ずいぶん高いところにあるような気がするけれど、地球の大きさ(半径6400km)に比べると全然高くない・・・というお話を書きました(空気のお話)。今回はもっと高くまで上がってみましょう。

地面からどんどん空へ上がっていくと、まず宇宙ステーションの仲間である人工衛星がたくさん飛んでいるのに出会います。地表すれすれ(高度数百~数千km)を飛んでいるものもありますし、気象衛星「ひまわり」のように約3万6000km上空を飛んでいるものもあります。

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人工衛星の衝突事故!!

ところで2009年2月12日に人工衛星どうしの衝突がニュースになりましたね。このような衝突はまだこの1例しか知られていませんが、故障などが原因で人工衛星やロケットが爆発することは結構起こっています。そのため、人工衛星が飛んでいる高度には、爆発で生じた破片など(スペースデブリといいます)も多数飛んでいます。これは近年とても問題視されていて、各国が対策に乗り出しているところです。

このような人工物の他にも、ときどき「小惑星」と呼ばれる岩が飛んでくることがあります。観測記録が残っている中で、今までに一番地球に接近した小惑星(2004FU162)は、なんと6500km上空にまで接近していました。近づきすぎて地球に落っこちる小惑星(いん石)も結構ありますが、その話はまた今度にしましょう。

ではもう少し高く上がってみましょう。3万6000kmの高さを越えると、次に目に入るのは、地球から38万kmの距離にある月です。え、その途中には何もないのかって?そうですね、人工衛星のような目立ったものはなくて、たまに小惑星が飛んでくる程度のようです。絵を見てみると、地球の周りだけやけにごみごみしていることが分かりますね。

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参考

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ちゅーピー子ども新聞 2009年6月号(6月1日発行)10面に掲載した記事を加筆修正したものです。

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