月は照らされているのお話

月は照らされているのお話

昼間から空を見てみましょうという話題です。

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上弦の月

この「月齢カレンダー」というサイトで「上弦」となっている日に、お昼過ぎに東の空を見てみてください。空の低いところに、うっすらと白い半月が見えると思います。この「上弦の月」は、新月から満月にふくらんでいくちょうど真ん中の状態にあたります。

きちんと上弦の月になる日から少しぐらいずれてもいいですよ。1日遅れると、月が出るのは約1時間ずつ遅くなっていきます。

ではこの上弦の月、これからどんな風に昇って沈むのでしょう。次の図2のAとB、どちらだと思いますか?Aのようにおよそ半回転するのか、それともBのように同じ形のままなのか・・・。答えを見る前に、ちょっとだけ想像して答えを選んでみてくださいね。

答えは「A.およそ半回転する」です。なぜでしょう。皆さんご存じのように、月は太陽に照らされている部分だけが明るくなります。もう一度図1を見てみてください。お昼ごろに東の空にある月の右上半分が明るいのは、その方角に太陽があるからです。その後、月が昇って太陽が沈んでゆくのですが、いつも月は太陽に近い側の半分が照らされますから、図2Aのように回転して見えるのです。次の図3でもう少し詳しく図解しています。

実際に空を見てみてください

文章で表現しづらいのですが、「月が東の空にあるとき太陽が南の空にある」というのは、「月を見つけたら、右に90度向いた先に太陽がある」ということです。ぜひ今度、実際に月を見つけて、そして首を右に向けてみてください。右の遠くの方から、目の前の月が照らされている・・・と想像してみると、何とも言えない不思議な気持ちがしますよ、きっと。

だいぶ前に、だいたい上弦の月だった日に、月が昇る様子を撮影したことがあります。こんな感じでした。

この映像には太陽は入っていませんので、ぜひ皆さんご自身で、上弦の月と太陽を交互に見てみてください。じわーっと面白いですよ。

次の話→「地球のうらがわを感じるのお話」

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参考

出典

この記事はちゅーピー子ども新聞 33号(2011年3月20日発行)7面に掲載した記事を加筆修正したものです。

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