空き缶つぶし実験の数々

空き缶つぶし実験の数々

一つ前のお話「空気が押しつぶすのお話」で、大気圧で空き缶をつぶす実験を紹介しました。この記事にいただいたコメントを参考にして、もう少し実験を行いましたので、それをご紹介します。

空き缶をペシャンコに押しつぶす大気圧の力

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水につけなくてもつぶれるのか?

前回の実験は、缶の中に水蒸気が充満した後、冷水につけて一気に冷やし、缶の中を真空(に近い状態)にするというものでした。こうすると、次の動画のように一瞬で缶がつぶれました。

(忙しい人は30秒あたりからどうぞ)

 

今回は、冷水につけずに、火から下ろした缶に粘土でフタをして待つことにしました。この方法だと、缶の中の水蒸気はゆっくり冷えていくので、つぶれるのもゆっくりになるのではないかと思われますが、実際どうなのでしょう。こちらの動画をご覧ください。

(忙しい人は40秒あたりからどうぞ)

 

ベコ、ベコ、と少しずつへこんでますね。恐らく、缶の中で水蒸気が少しずつ水に戻るので、缶の中の圧力低下もゆっくりになり、へこむのもゆっくりになるのでしょう。最終的には結構へこんでいるのが面白いです。

 

スチール缶はつぶせるのか?

アルミ缶と違ってスチール缶は硬いですから、つぶせないかもしれません。やってみました。

(忙しい人は30秒あたりからどうぞ)

 

冷水につけると、「ドギャン」と音はするのですが、ほとんどへこんでいませんね。さすがスチール缶は硬いですね。

ところでその後(50秒ぐらいから)、缶を水から出してみると、缶の中から水がドボドボ出てきているのが分かります。これはつまり、次のように考えられます。

  1. 缶を冷水につけたとき、缶の中の水蒸気が一気に水に戻り、缶の中が真空に近い状態になった。
  2. 大気圧が缶を外から押すものの、缶が硬くてなかなかつぶせない。
  3. 大気圧は水も押しているので、空っぽになった缶の中に水が押し込められた。

 

大気圧で水が押し上げられる現象は、お風呂の中などでも確かめられますよね。色のついた水でやってみた動画を載せておきますね。

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