お天気の本を出版します

お天気の本を出版します

唐突ですがお知らせです。

このたび、「身につく 気象の原理」(技術評論社)という書籍を出版する運びとなりました!(2015年2月公開の記事です)

ご興味のある方はどうぞ上のリンクからご購入ください。この記事では、本の中身にちょっと触れてみたいと思います。

Advertisement

どんな人におすすめ?

ちょっとお天気のことを「勉強」してみたいな、と思っている方に最適だと思います。将来的には気象予報士の試験も受けてみたいかも・・・と思っている人の最初の1冊としても適すると思います。

気象予報士のための勉強は結構難しいのですが(続きの記事で私の受験勉強の模様を振り返ってみます)、本書は中学で習う理科の素養があれば十分読んでいただけると思います。

逆に、「空のきれいな写真が見たい」とか「勉強というより雑学的な本がいいな」という方には、本書はちょっと向いていないと思います。そういう方は例えば以下のような本をどうぞ(どちらも私は読んだことがありません)。

目次はこんな感じ

目次はこんな感じです。第5章は少し独立していて、第1章~第4章がひとつながりとなっています。だいたい、1,2,3章の内容を元にして、第4章で「温帯低気圧はどうやって発達するか」「台風はどうやって発生するか」「梅雨前線はどうしてできるか」そして「日本の四季の移り変わり」を理解するというのが本書の大きな目標となっています。

第1章 気温 – 天気を変えるきっかけは「気温」から

第2章 気圧と風 – 荒れる天気のきっかけは「気圧」から

第3章 雲と雨 – ぐずついた天気のきっかけは「雲」から

第4章 毎日の天気 – 日々の気象を「原理」で読み解く

第5章 困った天気 – 「突発的」な気象現象も理解しよう

どんな本?

本書の特徴(だと私が思っているもの)は、「何となくスルーしてしまいそうなところを少し詳しく学べる」という点です。例えば「気温」って何でしょうか?いやもちろん「空気の温度」なんですが、じゃあ「温度」とは何を表す数値でしょう?実は・・・とちょっとだけ踏み込んでみるんです。そうすると、例えば「空気を一気に圧縮するとなぜ温度が上がるのか」ということがいきいきとリアリティをもって納得できます。

ちなみに「空気を一気に圧縮するとなぜ温度が上がる」というのは、理科実験器具の「圧気発火器」(または圧縮発火器)というものを使うと体験することができます。こんな動画を作りました。

さらに、気象にはつきものの「太陽」。太陽からの光が地球を温め・・・と言いますが、そもそも「光」とは何でしょうか?どうして地球が温まるのでしょうか?といったところに、「ちょっとだけ」踏み込むんです。踏み込みすぎると本題からそれてしまいますから、そこのところのさじ加減は少々悩みましたが。

執筆までのいきさつ

3年前に「気楽に物理」という本を出版しました。

今も爆発的に少しずつ(←何を言っているのか)売れているようなのですが、技術評論社の方がこちらを目に留めてくださったようで、お声をかけて頂いたという次第です。気象キャスターでもないし、気象庁に勤務しているわけでもない、そういう自分にも書けることは何か?むしろ書けない、書くべきではないのでは?と思ったりもしましたが、逆に自分だからこそ書ける「お天気の勉強本」とはどんなものだろう?と考えながら筆を進めて、このたびの出版に至ったというわけです。遅筆でご迷惑をおかけしたと思うのですが、形になってよかったです。

発売は4月10日!

そんなわけで発売が待ち遠しい「身につく 気象の原理」ですが、発売日がちょっと先で、確か4月10日なんですね。ですので、それまでの間は、「気象予報士を目指そうと思ったきっかけ」とか「気象予報士試験に向けての勉強方法」などを少しずつ連載していこうと思いますので、気になられる方はそちらをお読みください。

Advertisement

ほかのブログへ

にほんブログ村 科学ブログ サイエンスコミュニケーションへにほんブログ村 教育ブログ 理科教育へ自然科学 人気ブログランキングへ

↑クリックするといろんな科学ブログを探せます。ついでに「カガクのじかん」のランキングも上昇します(ありがとうございます)。

私の本の紹介カテゴリの最新記事

Verified by ExactMetrics