先日、「うさぎの楽園」と名高い大久野島へ行ってきたのですが、その際にすれ違った人が謎のTシャツを着ておられ、印象に残ったので書き残しておきます。
こんなTシャツでした。
何かの方程式に違いない
たぶん、物理の方程式の一部じゃないのかな・・・と思いました。
というのも、物理ではよくEを「エネルギー」、cを「光の速さ」という意味で使いますし、右側にあるPVとかRTという表記も「熱力学」という分野でよく使います。これらは少し難しい内容を含むので、このブログや「気楽に物理」ではまだ取り扱っていませんが、高校の物理を最後まで勉強したらたぶん全部習うはずです。
それぞれ、記号で表すと次のような公式に登場します。
E = mc2
PV = nRT
E = mc2は、「質量m[kg]の物体はmc2[J]というエネルギーと等価である」という意味で、例えば原子核反応などで巨大なエネルギーが生み出される際には、そのエネルギーと等価な質量が原子核から失われます。アインシュタインが生み出した特殊相対性理論から得られる結論の一つです。
PV = nRTは、「nモルの理想気体の絶対温度T[K]、圧力P[Pa]、体積V[m3]の間にはこんな関係が成り立ちますよ」という関係式です。理想気体の状態方程式と呼びます。高校生が気体について学ぶ際に非常によく使います。
だから、Tシャツの左側の部分は「質量m」を表していて、右側の部分は「絶対温度T」を表しているんだろうなと思いました。
真ん中の部分は??
真ん中の「ルートマイナスいち」の部分は、高校の数学で習う「虚数単位i」のことだと思ったのですが、なぜ唐突にこんなものが出てくるのでしょうか?
というか、虚数単位を表すのなら普通はiと表せばいいはずで、なんで「ルートマイナスいち」という書き方にしているのか非常に謎です。まあそれを言い出すとmやTもですが・・・。なんだかこのTシャツは全体的にいやに回りくどいんですよね。何か深い理由があるのかな・・・?などと思ったのですが・・・。
ああ・・・わかりました・・・。
読者の皆さんももうお分かりですね??
これだ!
そう、このTシャツはきっとこういうことが言いたいんですね。
小文字なのが気になりますが、MIT(マサチューセッツ工科大学)を表しているに違いありません。このことに気づいたときにはもうTシャツの主は立ち去ってしまっていたので、確認することはできませんでしたが、かわりにインターネットで調べてみると!アタリだったようです。
MITの附属博物館?のショップのサイトにありました。こちらです。この記事を書いている時点では19ドルだとか。日本からでも注文できるんでしょうかね?少し試してみた範囲では、アメリカ国内のみのように見えますが・・・。
と思っていたら、yahooショッピング内にもありました。こちらです。日本から注文する場合はこちらがいいですね。
それにしてもMITのショップの品揃えはすごく面白いですね。買えないのが残念です。
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