地球のうらがわを感じるのお話

地球のうらがわを感じるのお話

「月は照らされているのお話」で、「上弦の月」が昇っていく様子を題材にして、月が太陽に照らされている様子を確認してみました。月の光っている側に太陽があるのでした。

今回は、上弦の月が沈むときのことを考えてみましょう。

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沈む上弦の月

上弦の月は、だいたいお昼前後に東の空に出て、太陽を追いかけるように昇っていき、真夜中ごろに西の空に沈みます。沈む少し前の上弦の月は、こんな風に見えるはずです。

このとき、太陽はどこにあるのでしょう。月は太陽に照らされて光っているのですから、太陽は月の光っている側にあります。月の光っている側って・・・?月はほとんど下半分が光っていますよね。そう、つまり、太陽は「地面の下の方」にあるわけです。そういえば確かに、太陽はとっくに沈んでいるわけですから、地面の下の方にあるはずですよね。

宇宙から見てみると

この状況を宇宙から見ると、次の図のようになります(大きさの比率は実際と違います)。図の右の方にある月を、図の下の方のずっと遠くから太陽が照らしているのです。その太陽は、地球の裏側にいる人にとっては「頭の上」にあることになります。それはそうですよね。日本が真夜中ならば、地球の裏側は真昼ですから。

今度、上弦の月が沈むところを見ながら、足もとを見下ろしてみませんか?そして、月を照らしている太陽が、地球の裏側の誰かの頭上を照らしている様子を想像してみてください。自分はもう寝ようとしているけれど、地球の裏側では誰かが起きているのかな・・・とか。一人じゃないっていう感じがしますよ、きっと。

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出典

この記事はちゅーピー子ども新聞 35号(2011年4月17日発行)7面に掲載した記事を加筆修正したものです。

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