ニードルフェルトでボールをつくるのお話

ニードルフェルトでボールをつくるのお話

手芸のひとつに「ニードルフェルト」という方法があります。単純なわりに奥が深くて面白いので、ご紹介したいと思います。ちなみにこの写真に登場するリー・スー・ハカセとボールはいずれも「ニードルフェルト」で作ったものです。

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準備するもの

「ニードル」とは「針」のこと。「フェルト」というのは、繊維でできたもじゃもじゃした素材のことです。つまり「ニードルフェルト」とは、フェルトという素材を針でチクチク刺して作品を作ること、という意味です。

ボールを作ってみよう

このフェルトを5分の1ぐらい裂いて取っておいて、残りの5分の4を小さくちぎって、手で丸くまとめていきます。

この丸めたフェルトに針を刺していきます。下にしいたスポンジマットまで届くぐらい深く、何度も何度も刺していきます。まんべんなく全ての場所を刺せるように、フェルトをころころ転がしながら刺しましょう。すると、だんだんフェルトが小さいボールになっていきます。

なぜ小さくなるのでしょう。どうやら針の先に秘密がありそうです。針の先の拡大写真を見てみましょう。ギザギザがついています。このギザギザのおかげで、フェルトのもじゃもじゃした繊維がからまっていくのだと思います。深く刺せば中まで固くなり、浅く刺すと表面のあたりだけ固くなります。

さて仕上げです。最初に取っておいた5分の1のフェルトをうすく広げ、今できたボールをくるんでいきます。そして、表面を浅く刺していきます。これで、ボールの表面にうすいまくができたような見栄えになります。

完成です。慣れると30分ぐらいでここまでできますよ。同じようにして3色作ってみました。これで冒頭の写真につながりました。

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こんなのも作れる

「参考」に挙げた書籍などをもとに練習を重ねると、いろいろなものを作ることができます。例えばこれらです。

キンベレラ(エディアカラ紀の古代生物)から逃げるウサギ(ウサギはニードルフェルトではありません)。

キンベレラとハルキゲニア(カンブリア紀)とボール。

PCの上を這うパルバンコリナ(エディアカラ紀)。

深海生物メンダコ(現代)と古代生物ディッキンソニア(エディアカラ紀)。

最古の魚類、ミロクンミンギア(カンブリア紀)。

ミロクンミンギアとネクトカリス(カンブリア紀)。

オットイア(カンブリア紀)に食べられそうなハプロフレンティス(カンブリア紀)、そこに割って入るキンベレラ。

ナラオイア(カンブリア紀~シルル紀)・・・らしい・・・。三葉虫の仲間は結構たくさんいるみたいなので、何がなにやら。こちらなどご参照ください。

全員集合!

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参考

出典

この記事はちゅーピー子ども新聞109号(2014年5月18日発行)7面に掲載した記事を加筆修正したものです。

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