物理の本を出版することになりました!という告知記事です(でした)。
気になるタイトルは!
ぼくらは「物理」のおかげで生きている・・・というタイトルの本です。
これは実務教育出版から出ている「素晴らしきサイエンス」シリーズの1つという位置づけです。すでに以下の3冊が出ています。
- ぼくらは「化学」のおかげで生きている
- ぼくらは「数学」のおかげで生きている
- ぼくらは「生物学」のおかげで生きている
どんな内容か?
「物理」のおかげで生きているって・・・そりゃ言い過ぎでしょう!と眉をひそめる方もありそうなタイトルですが、誤解しないでくださいね。「ぼくらが生きているのは物理だけのおかげだ」と言っているのではなくて、「ぼくらの暮らしのいくらかは物理の上に立っている」という意味です。現に、上記のように化学・数学・生物学のおかげだ!という本も出ています。
例えば、身近なところでは「爪切り」ってありますよね。爪みたいに硬いものを切るには大きな力が必要ですが、指先でつまむだけでなぜそんな力が出るのでしょう。これはご存知の方も多いと思いますが「てこの原理」というやつですよね。それでは、優に1トンを越える自動車が時速何十キロという速さで走っているのを、ものの数秒で止めてしまうブレーキは一体どういう仕組みになっているのでしょう。
また、何十万トンもある船を水に浮かべる力はどこから来ているのでしょうか?その力は、飛行機を宙に浮かせる力やロケットを空に飛ばす力と同じでしょうか?
話は変わりますが、今は廃れつつある「白熱電球」って、なんであんなに熱くなるんでしょう。あの発熱がエネルギーの無駄だということで製造中止になったわけですが、それなら熱くない白熱電球を作ればいいのでは・・・。ところが、そうはできない原理が背後にあるわけなんです。しかし蛍光灯はそんなに熱くないぞ!と思われた方、その通りです。蛍光灯は違う原理で光っていますから。
こんな感じで、身近な現象や器具の背後にある物理の法則を解きほぐしていって、丁寧に説明する本です。「相対性理論」や「量子力学」などというSFチックな理論もちょっとだけ出てきますよ。「相対性理論や量子力学なんて、大学の偉い先生が研究するような、宇宙とか原子とかの話じゃないの?」と思われるかもしれませんが、実は意外と身近なアレやソレの中に入っているんです。
発売は2016年5月27日!
本を書くのは結構大変なことでして、昨年の8月から今年の3月いっぱいまでの8ヶ月は本当にこれにかかりっきりでした。自分にできる限りのことはしましたので、あとは必要な人のところに届いてほしいなあと思います。
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